丹波の各所では、8月の下旬、「上げ松」(松上げ)と呼ばれる行事が行われている。
写真:美山・鶴ケ岡(川合)の「上げ松」
学生の頃、民俗学のリポートのため、単車で洛北・花脊の「松上げ」を見に行った覚えがあるが30数年ぶりである。
炎を扱う行事として「五山送り火」、「鞍馬の火祭り」のように有名ではないが、観光化される以前の地元の行事としての良さが残っているのが「上げ松」(松上げ)ではなかろうか。
花脊や広河原には観光客も多いと聞き、美山の鶴ケ岡に行くことにした。自分も観光客なので、すみませんが。
まずは昼間に自転車で下見。夜の行事なので、夜はクルマで行くとしても、駐車場や見学場所など、押さえておく必要があるという理屈で、自転車ライドも楽しむ。
今年は去年と比べて暑さが断然マシで、当日の8月24日、京都市内の最高気温が32度か33度であった。郊外を自転車で走っていると、風が心地よく、日陰は涼しく、「昔の夏はこんな感じだったな」と身体が思い出した。
写真:弓削の大杉
周山を過ぎて、弓削小学校(現・京北第三小学校)にある「弓削の大杉」の大きさに改めて感動したりしながら美山へと走る。
写真:こまめ食堂
バイパスを外して旧道をホロホロ走っていると、新たに食堂ができていたので早めの昼ごはん。犬好きの人のための食堂で、犬も座敷に上がれて、犬用のメニューもあった。北山には、アーティスティックであったり「エコツーリズム」的なテイストで開業しているお店が散在して、地域の魅力を高めている。
写真:周山街道を鶴ケ岡へ
久しぶりに九鬼坂を超えて、鶴ケ岡を目指す。以前、「美山ロード」という公道自転車レースに出走していた頃には、とても苦しい坂だと感じたが、ローギヤが充実した自転車でマイペースで走ると「こんなに楽だったんか!」という感想。以前の方が、体力はあったことは間違いないが。
写真:鶴ケ岡にある「たなせん」という名の総合商店
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