ARAYAは重たかったので、今度のコンセプトは軽量パスハン的MTB。
フレームはプレステージの軽量仕様をフィレット仕上げ。クランクは杉野PX、ギヤはTA、ディレーラーやブレーキなどはサンツアー。
リムはカンパ「CONTAX」でタイヤはミシュランMTB用。
重量的には軽かったが、走りは重かった。変速も山道では無理なトルクがかかったりするので、やはりMTB専用パーツでないとスムーズでなく、後にサンツアーマイクロドライブシステムでXCプロがリファインされた際に、全部取り換えた。
このMTBで思い出深いのは、京都府立ゼミナールハウスで開催された「オールJAPAN ナショナルチャンピオンシップ MTB大会」で年代別クラス入賞したこと。八代正さんがコーディネートし、数年間ゼミナールハウスで開かれた後、兵庫県の柴田ファームに会場が移り、その後は岩岳の大会となって発展している。MTBレースの創生期ならではの話である。
ゼミナールハウスに前泊して一緒に泊まった外国人で、やたら日本語が上手なMTBもオタクのような人がいて、いったい何者かとおもっていたのが、後にキャノンデールJAPANの副社長になったマイケル・トロイ・ジャクソンさんだった。彼は当時、出来サイクルが企画販売していたヨセミテブランドMTBの、一営業マンだった。レース後に風呂に入ったら、彼と二人きりだったので、いろいろと話をした。彼はまだ車も持ってなく、帰りはバス輪行していた。
レイシスMTBのフレーム工作と色合いは私のイメージどおりで、実にほれぼれするほどきれいな自転車に仕上がっていたが、走りが悪いので、フレームをキャノンデールに買い換えることにして、手放した。
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