写真:頭ヶ島天主堂(世界遺産の「構成資産」)
写真:猪ノ浦教会堂
2018年に世界遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。
構成要素のひとつである五島列島の教会群を訪ねた。
博多からのフェリーの船中で、カトリック長崎大司教区認定の「五島巡礼手帳」を購入し、巡礼地が五島列島に53もあることを知った。巡礼の記録として各教会にはスタンプ印もある。
地図をたよりに教会(教会堂/天主堂)をいかに効率よく回るか、いわばロゲイニングやスタンプラリーのような感覚でスタートしたが、上五島の上りと下りしかないような道を強烈な日差しと暑さの中、ひたすら自転車で走っているうちに、だんだんと気持ちが変わってきた。
それをはっきりと意識したのは、「猪ノ浦教会」というリアス式海岸の奥にある小さな集落の小さな教会に立ち寄ったとき。歴史的、建築的な観光要素は何もない教会。
厳しいであろう生活の中で、個人的蓄財等に優先して、自分たちの教会づくりを仲間とともに進めてきた人達の思いのようなものが、こんな私にも伝わってくるようになったのだ。好きなように自転車を購入して好きなように旅をしている今の私には無い、なにか尊いものがそこにはあるような気がした。
大型台風が近づいてきたので、予定より早く旅を打ち切ったが、五島にはぜひ再訪したい。
◇日程:2022年9月14日〜17日 船中1泊現地2泊
◇自転車:グランボア650Bランドナーoyakata
◇行程:
9/14(水)京都18:46(のぞみ49号)=21:30博多 博多港23:45=(フェリー太古)=9/15(木)5:40青方港〜8:28頭ヶ島大橋〜教会への里道(旧道/遊歩道)〜8:50頭ヶ島天主堂9:30〜(昼食)〜11:45丸尾教会〜12:20冷水教会〜12:55青砂ヶ浦天主堂〜13:50曽根教会〜14:20小瀬良教会〜14:50江袋教会〜15:08仲知教会〜(津和崎灯台を目指していたが、断念して引き返す)〜16:20民宿「小串」泊(小串郷)
9/16(金)民宿「小串」8:40〜(林道)〜9:40青方教会(パンク修理)〜10:35跡次教会〜11:20小浜〜11:50猪ノ浦教会〜12:55焼崎教会〜14:35真手ノ浦教会〜15:25大曽教会〜16:30民宿「こより」泊(青方)
9/17(土)民宿「こより」8:45〜(ポタリング)〜9:20青方フェリー乗り場12:10(出港)=17:50博多港 博多18:59(のぞみ64号)=21:38京都
13の教会を巡礼。
◇峠: 青方峠(53m)、立石峠(61m)、黒崎峠(76m)、白草峠(127m)
※峠の標高は低いが、上五島の道は上りと下りしかないような感じで、走り応えがある。自転車と出会うことはほぼ無い。日常的に軽快車に乗って買い物に行く、ということがほとんどないのか、商店の前にも駐輪をみない。
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