私は焼き物に特別関心があるわけではないのだが、「村の者たちは男も女も皆陶工として生まれ、陶工として死んでゆく」、「北九州の古陶を知ろうとする者は、活きたこの窯に来ねばならぬ」と書かれていては、本が1931年(昭和6年)、90年程前に書かれたものだとしても、現在の姿を見たくなり、2019年のゴールデンウイーク(GW)を利用して訪れた。
皿山にどこから入ろうかと地図を眺め、これまで走ったことのない筑豊経由とした。
炭鉱が閉山し、街も衰退して久しいと言われるエリアが今、どんな感じなのか興味があった。
筑豊の街は、確かに商店街のアーケード内には閉じた店が多いが、ゴミなどは落ちてなくて決して荒んだ雰囲気ではなかった。残存している芯の強さのようなものを感じた。
皿山では、窯元から傘立てと片口を分けてもらい、自宅に送った。
日田から阿蘇、高千穂を抜ける計画だったが、大型台風接近で雨も降ってきたため、3日目の朝に、輪行で帰路についた。
写真:小鹿田焼(おんたやき)日田の皿山
写真:傘立てと片口を購入した窯元
○走行日:2019年4月27日〜29日
○使用自転車:グランボア650Bランドナー
○宿泊地:田川伊田・ビジネスホテル ロイヤルイン扇
天ヶ瀬温泉・ふくや
○峠:立石峠(109m)、斫石峠(きりいしとうげ:645m)、金剛野峠(369m)、乙舞峠(486m)
○行程:4/27:京都8:27=(のぞみ3号)=10:53小倉11:14=11:43行橋12:41〜14:12豊前国分寺〜15:34犀川駅〜16:19峠〜16:42油須原駅〜17:02立石峠〜17:31田川伊田駅〜17:57ビジネスホテル扇
4/28:泊地7:30〜7:47田川後藤寺駅〜8:31豊前川崎駅〜10:03英彦山駅近く〜11:22斫石峠〜12:30金剛野峠〜13:01乙舞峠〜13:07皿山14:23〜14:56日田城址〜17:07天ヶ瀬温泉・ふくや
4/29:泊地〜8:10天ヶ瀬駅9:06=(ゆふ1号)=10:49大分11:10=(ソニック24号)=12:37小倉12:53=(のぞみ30号)=15:20京都
写真:油須原駅
地図:走ったルート(クリックで拡大)
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