地理学科の先輩からメールを頂き、森本次男のペンネーム「朝 史門」(英国の作家アーサー・シモンズのあやかり)著「山の風景」蘭書房1948を分けて頂いたのをきっかけに、森本次男「樹林の山旅」朋文堂1940の復刻版サンブライト出版1978を大枚はたいて入手しました(日本の古本屋というweb経由)。
本日、届いたところですが、書き出しから引き込まれます。
要約すると
登山人には2種類ある。
@飽くことなく同じ山に日を重ねて登行を続け得る者。
A自分自身にとって新奇なる山地を拾うが如くに転々と移り変わり登行を続けて行く者。
A−1絶対にと云ってよいほど紹介せざる山へ行かない者。記録を残された山を可也避ける。
A−2広告乃至は案内書によって話題に登る山地のみ登行を続ける者
ということでA−1は何の記録も残さない人が多く、登行は自分自身のためであり、他人のための登行で無い以上、他人に自己の記録を教えなければならないという義務はなかろうが、自分は他人の記録を利用している時があるにもかかわらず奉仕の気持ちが無いのは恥ずべきことではあるまいか、ということでこの本を書いた、とのこと。フィールドは奥美濃。
この本の最初の1行は
「奥美濃は関西の隠れた山岳地帯である」
京都の岳人がしばしば奥美濃に行くのは、今西錦司が岐阜大学の学長を務めたことが影響しているのかもと思っていましたが、もっと昔からの流れだったのですね。
先輩からの私信を転載させていただくと
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